忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2024/05/04

お題は「エドリディ」「イブラゼル」「陛下」

久々にキラさんが日記書いてる!! と思ったら、何かあんまり中身のない日記でがっかりしました^v^(人の日記にケチつけてみたり

でも書いてあることにはすごく同意しました。日記で一度書き始めてのってくるとすごくだらだら書いちゃうんだけど、私も終わらせ方がよくわかりません。ものすごーくどうでもいいことを長々と書きながら、ふと、「何書いてんだろ自分?」と思って書いてた日記を全消去とかよくあります。そんなことばっかりやってるので日記が最近ご無沙汰になってます…。
途中で書きながらものすごく飽きる瞬間があって、そうなるとそこでぶつっと終わらせてしまいます。大体投稿した後に、「あ、あれ書こうと思ってたんだ!」とか思い出すんですが、まあよくあるよねそういうことって…。


あ、そうそう。それで最近日記に書こう書こう思ってずっと忘れていたことを今思い出しました!
すごくどうでもいいことなんですが、最近拍手コメントで、文字化けしてるコメントがいくつかありまして。地味に気になってます。
前にも文字化けコメントがあって、その時と同じ方なのかなーとか、それとも文字化けじゃなくてただの悪戯なのかなぁとか。どうなんだろう。
もし数日中にコメントしたよ! って方、気が向かれましたらサイトのメルフォからでももう一度送って下さるとうれしいです。いや面倒だったら別にいいんですけど。
でもたまに、通販の問い合わせなんかを拍手で下さる方もいて、もしそうだったらあれだよなーとか。なので通販関連の問い合わせはなるべくメルフォかメールでお願いします(メルフォ推奨ですが) 拍手だと見ない時も多々ありますのでーお願いします。


そんでもって本日もお題もらったので小話いきます!
これはこの前の新刊の「12時~」の二人です。

「イブラゼルって、本当にあるのかしら」
ぱらぱらとめくっていた本をぱたりと閉じて、リディアはそう呟いた。
「イブラゼル……? 何の話?」
「これよ、この本に出てくるの。ゲール語で、海の彼方にある幻の妖精郷ですって」
「ゲール語の勉強なんてしてるの? それより僕としては、フランス語の勉強をしてもらいたいところだけどね」
「もう、違うわよ」
リディアがゲール語の勉強をしないことなんて、だれよりもエドガーが一番よくわかっているだろうに。
相変わらず嫌味な奴なんだからと思いながら、リディアは閉じたばかりの本をまたぺらぺらとめくる。
「妖精の出てくる物語よ。そこにイブラゼルって言葉が出てくるの。この本の中でも、イブラゼルに行くことはできないんだけど、本当にそんなところがあるのかしらと思って」
「ふうん。その本には、君好みの男は出てこないの? あぁ、この場合は妖精になるのかな。金髪で美形の妖精でもいた?」
「エドガー、それ嫌味?」
殴ってやろうかと、傍にあった分厚い辞書に手を伸ばす。
「失礼致しました、お嬢様」
とたんに口調を変えられて、だれか来たのだろうかと慌ててリディアは本を離した。
けれど、メイドや他のだれかが入って来た様子はない。はめられたのだとわかって、むっと眉を寄せるリディアに、エドガーはさっと立ち上がると紅茶のおかわりを入れてくれる。
「リディアは本当、そういう本が好きだよね。魔法使いが出てくる話とかさ」
「あたしが何読もうがあたしの勝手でしょ。この前読んでた魔法使いの話だって、すごく面白いんだから。映画化もされたぐらいなんだし」
「だれも文句なんて言ってないよ」
「嘘よ。絶対バカにしたでしょ。子供っぽいものばっかり読んでるって」
「してないよ。どうして君ってたまに被害妄想が激しいのかなあ」
本当にリディアの被害妄想なのだろうか。
もちろん、心の底からエドガーがリディアをバカにしているとは思わない。でもほんのちょっと笑われているような気もするのだ。バカにされてはいなくても、子供だなと思われているような。
「だってどうせ、エドガーは魔法使いに憧れたりなんてしないでしょ。妖精の国に行きたいとか」
あれ、何だかものすごく子供っぽいことを言っている。
これじゃバカにされても仕方ない。
「えっ、あ、ちがうの。あたしも別に憧れたりなんてしないけど。物の例えで。ものすごい例えで」
「あー、たまに思ったりはするよ」
「そ、そうなのっ?」
魔法使いに憧れる伯爵って。
「うん。明日提出のレポートがまだ終わってない時なんかに。魔法の国に行きたいなあとか」
「………それってただの現実逃避じゃない?」
「え、そういうことじゃないの?」
何かが果てしなく違う。
でもまあ訂正するのもあれかと思って、リディアは紅茶を一口飲む。
「でも、意外だわ。あなたってレポートとかそういうのって、ぱぱっと終わらせちゃうのかと思ってた」
「普段はね。でも忙しくて時間が無い時なんかはぎりぎりになっちゃうよ」
「そうなの?」
「うん。まあだれとは言わないけど、どこかのお姫様に急に呼び出されたりとか、どこかのお姫様が屋敷を勝手に抜け出して大騒ぎになってたりとか、どこかのお姫様が……」
「もういいわよ悪かったわね全部あたしの所為でっ!」
「別にだれとは言ってないのに」
にっこり笑ってエドガーは言う。
(はっきり言われた方がまだマシよ!)
メイド達はエドガーの顔を見る度に騒いでいるけれど、この性格を知ったらどう思うのだろう。ぜひとも教えてやりたい。そうしてメイド達の中でエドガーの株を思い切り下げてやりたい。
「あたしだって、魔法の国でも妖精の国でもどこでもいいから、嫌味な伯爵のいないところに行きたいわよ」
「あぁ、無理だね。君一人で外出なんてさせられるわけないだろう」
さらりと言い返されて、リディアは少しむっとする。
「じゃあ何よ。あたしが妖精の国に行く時にも、あなたは律義に付いてくるって言うわけ? 付き人するのも大変ね」
「まあね。でももう覚悟してるから」
覚悟って。
「あ、あなた伯爵でしょ? 一番の仕事が何か忘れたの?」
「女王陛下に仕える貴族は他にもたくさんいるけど、お転婆で方向音痴のお姫様に仕えるのは僕ぐらいだからね。口うるさいことぐらい我慢してもらわないと」
「……何よそれ」
一体どんな覚悟をしているというのだろう。
リディアはそんなの、何も考えたことはない。
覚悟なんて。
一体どうしてエドガーは、そんなものを。
「はい、だからもうこの辺で休憩時間は終わりだよ。早く教科書開いて。今日中にこの本は終わらすんだからね」
「ちょっと、無理よそんなの。あと何十ページあると思ってるのよ」
「昨日も一昨日も僕が来ないからってさぼってたんだろう? ならその分を取り戻すのは当り前だろう」
「ちゃんとやったわよ。ただちょっと……」
「うん、わからないところは飛ばしてたんだよね半分近く。はい、文句言わないで教科書開いてペンを持って。終わるまで夕食はお預けだからね」
「それじゃあなただって夕食食べられないけど、それでいいのっ?」
突然スパルタ教師に戻ったエドガーに、リディアは思わず声を上げる。
「うん、だから言っただろ? もう覚悟してるって」
「……何よそれ」
「ほら、文句言ってる時間だけ夕食が遅くなるよ」
「エドガー!」
 
どうやらリディアも、覚悟を決めなければならないようだった。
PR

2010/10/27 あぷり Trackback() Comment(0)

COMMENT

COMMENT FORM

NAME
MAIL
WEB
TITLE
COMMENT
PASSWORD

TRACKBACK

TRACKBACK URL :
カレンダー
 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
 
 
最新記事
 
(01/11)
(01/08)
(12/27)
(12/22)
(12/09)
 
 
アーカイブ
 
 
 
最新CM
 
[01/18 木苺]
[01/09 NO NAME]
[08/06 あぷり]
[08/05 RENI]
[08/05 木苺]
 
 
カテゴリー
 
 
 
出張所
 
 
 
リンク
 
 
 
RSS
 
 
 
ブログ内検索
 
 
 
カウンター